日本の寄付文化

日本の寄付文化

2015年11月14日(土)2:53 PM

寄付と聞くと皆さんは何を想像されますか?

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寄付とは、自発的に金銭または財産を団体や施設などへ無償で譲渡することを指します。

例えば大地震が起きたときには「義援金」という形でテレビや新聞などを通じて寄付を募集しています。

また、毎年10月から12月にかけて、全国の国民から寄付を募り、赤い羽根の共同募金の活動が行われています。

 

地震などの災害に対する義援金や、共同募金のように、日本では広く寄付を集める活動が行われています。

2011年には震災関係の個人寄付総額が5,000億円に達する等、人々の寄付に対する関心は最近高まっているところだと思われますが、実は寄付大国と言われるアメリカと比較すると寄付総額は、とても少ないのが現状です。

 

日本の寄付金額は2012年には約1.4兆円(個人・法人を含む)に対し、アメリカにおける2012年の寄付総額(個人・法人を含む)は、当時の為替レートから約27.2兆円で、日本のおよそ19.4倍に達しております。

そもそも日本とアメリカにおける寄付税制の違いや文化的な価値観、歴史的な理由があったので一概には言えませんが、個人一人当たりの平均寄付額はアメリカの11分の1位になります。

 

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今まで寄付金は課税対象でした

数年前まで、寄付を行っても税金に関する優遇はほとんどなく、日本の寄付税制度はとても厳しいものでした。

税金免除対象の団体は全国で数十団体しかなく、税金の免除額も少額でした。

 

アメリカでは寄付額の概ね5割が税金免除の対象、税金が帰ってくる仕組みとなっています。IRSという寄付先が適格かどうかを審査する団体が、多くの宗教・慈善団体を対象にしており、近くの教会など身近な所に寄付ができます。

 

これでは日本に寄付文化が根付かないのも無理はありません。

 

平成23年 NPO法改正と新寄付税制度で変わりました

そんな状況を改善するべく、2つの法改正が行われました。

1つ目は【通称】新NPO法で全国に数十しかなかった寄付控除対象のNPO団体認定が短期間で増加しました。

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これにより、平成26年度には全国で700以上のNPO団体が寄付控除対象になりました。単純に計算すると各都道府県数十ずつあり事になり、あなたの身近なNPO団体が今は寄付控除の対象になっているかもしれません。

 

あわせて平成20年より社団法人・財団法人を「公益・一般」の2種類に分離し、公益社団・財団法人は一律に寄付控除対象となりました。

 

もう1つの法改正となる【通称】新寄付税制度により、そういった適格団体に寄付した額から50%が確定申告で免除される、税額控除制度がスタートしました。

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上記より、ここ数年の大きな環境変化で、いまや日本では非営利で社会貢献活動に尽力されている団体の多くが50%の寄付控除対象となってきた事になります。

※控除には限度額があり、実際の税額はケースにより異なります

 

日本の寄付文化の新時代

今までの日本は、寄付が根付いていない上に、税制まで遅れを取っていました。

ここへきてようやく税制に変化があり「税金を払うくらいなら」と多少利己的であっても、動き出すきっかけが出来た事と考えられます。

 

もともと寄付は、相互扶助の他に「よくわからない所に使われるくらいなら、自分が信じる所を応援する」という意味があります。

 

今では様々な目的をもった団体が寄付適格団体となっています。

動物愛護に関する団体、子供たちの教育・成長を支援する団体、演劇ボランティア団体などいままで考えられなかったような目的をもった団体が寄付控除の対象になっています。公益法人でも有名な寄付団体や、環境や文化保護が寄付控除対象になっています。

 

現在、ハピぼんの支援先にも認定NPO法人がございますが、今後より多くの認定NPO・公益財団・社団法人が増える事により、皆様の寄付先を見直す良い機会になれば幸いです。

 

現金による寄付ではなく、読み終えた古本活用で寄付する新しい支援の形。

新NPO法・公益法人の分離から、今まで寄付をしてこなかった方が寄付を考える新たなきっかけになりました。

ただ、やはり現金での直接的な寄付は様々な理由から壁があるという方々もいらっしゃいます。

 

社会貢献に興味はあるけど、あと一歩踏み出せない…

 

あまり面倒な手続きをせずに気軽に社会貢献に参加したい…

 

支援したい団体があるが、寄付の仕方がわからない…

 

古本募金ハピぼんはご家庭で読み終えた古本の活用により支援者様に一切費用をかけず寄付支援が行えます。

支援者様は不要になった古本を着払いで送るだけ。

お申込み受付からお振込(寄付)までハピぼんが責任を持ってお手伝いいたします。

 

また、「まだ参加していないけど応援したい団体がある!」という方がいらっしゃれば、推薦のご連絡もお待ちしております。

 

捨てる本、不要になった古本がございましたら古本募金ハピぼんへお送りください。

あなたの想いを必ずつなげます。

 

 

 

ハピぼん運営事務局
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